「田村市の復興と発展に向けて」
平成17年3月1日に、田村郡の五町村が合併し、福島県内で11番目の市として誕生した田村市が合併10周年を迎えることができました。
また、田村市合併10周年の節目に田村市新庁舎が完成したことは、この上ない喜びでもあり、市民の皆様方のご理解とご支援に、心から敬意と感謝を申し上げます。
この10年を顧みますと、田村市総合計画に将来像として定めた「あぶくまの人・郷・夢を育むまち~はつらつ高原都市 田村市~」を実現するため、それぞれの地域の個性を継承しつつ相互の連携を深めながら、市全体の発展と市民の一体感の醸成を目指し、まちづくりに取り組んでまいりました。
そして、平成23年3月11日、東日本大震災と福島第一原発事故は、一生涯、忘れることのできない日となりました。事故の爪痕は、いまだに市民の日常生活はもとより、農業や商工業など、あらゆる分野に影響を及ぼしております。
原発事故により、都路町の一部に指定されていた避難指示は、昨年4月に解除されましたが、いまだに、避難されている方もおります。今後も、国、県のご協力を得ながら、避難されている方が安心して帰還できるよう引き続き支援を進めてまいります。
田村市の未来に向かって輝かしい歴史を刻み続けるため、さらには、新たな庁舎が、田村市のまちづくり、さらには、市の防災拠点として相応しい庁舎となるよう、これまでにも増して全職員が一丸となり、田村市の復興とまちづくりに全力で取り組んでまいります。
平成27年3月