基本チェックリストとは
65歳以上の方が自分の生活や健康状態を振り返り、心身の機能で衰えているところがないかどうかをチェックするためのものです。
生活機能の低下の恐れがある方を早期に把握し、必要な介護予防の取り組みへつなげることにより状態悪化を防ぐためのツールでもあります。
項目
- バスや電車で、一人で外出していますか
- 日用品の買い物をしていますか
- 預貯金の出し入れをしていますか
- 友人の家を訪ねていますか
- 家族や友人の相談にのっていますか
- 階段を手すりや壁をつたわらずに昇っていますか
- 椅子に座った状態から何もつかまらずに立ち上がっていますか
- 15分位続けて歩いていますか
- この1年間に転んだことがありますか
- 転倒に対する不安は大きいですか
- 6ヶ月間で2kgから3kg以上の体重減少がありましたか
- 身長(cm)と体重(kg)およびBMI(注)
- 半年前に比べて固いものが食べにくくなりましたか
- お茶や汁物等でむせることがありますか
- 口の渇きが気になりますか
- 週に1回以上は外出していますか
- 昨年と比べて外出の回数が減っていますか
- 周りの人から「いつも同じ事を聞く」などの物忘れがあると言われますか
- 自分で電話番号を調べて、電話をかけることをしていますか
- 今日が何月何日かわからない時がありますか
- (ここ2週間)毎日の生活に充実感がない
- (ここ2週間)これまで楽しんでやれていたことが楽しめなくなった
- (ここ2週間)以前は楽にできていたことが今はおっくうに感じられる
- (ここ2週間)自分が役に立つ人間だと思えない
- (ここ2週間)わけもなく疲れたような感じがする
(注)BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)が18.5未満の場合に該当とする
判定方法
基本チェックリストによる判定は、主に以下のような基準で行われます。
- 1から20までの20項目のうち10項目以上に該当(複数の項目に支障あり)
- 6から10までの5項目のうち3項目以上に該当(運動機能の低下)
- 11.12の2項目のすべてに該当(低栄養状態)
- 13から15までの3項目のうち2項目以上に該当(口腔機能の低下)
- 16.17の2項目のうちNo.16に該当(閉じこもり)
- 18から20までの3項目のうちいずれか1項目以上に該当(認知機能の低下)
- 21から25までの5項目のうち2項目以上に該当(うつ病の可能性)
それぞれの質問は、ご本人の心身の状況についての概要を把握する上で必要です。しかし、1回の判定だけで、その人のすべての心身の状況が分かるわけではありません。どの程度の頻度でチェックを行えば良いかという基準はありません。
しかし、ご本人の心身の状況の変化に応じて、回答の内容にも変化が出てきます。体や心の変化に気づいたら、再度チェックしてみましょう。