第2次田村市観光基本計画
計画策定の趣旨
平成18年(2006)3月に本市の観光振興に向けた方向性を明らかにするとともに、有効な観光施策を展開するための指針となる「田村市観光基本計画」を策定し、あぶくま洞や阿武隈高原の豊かな自然、歴史、伝統あるイベントなどの観光資源を活用しながら、魅力ある観光地づくりに向けた多様な施策を展開してきました。
しかし、平成23年(2011)の東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所事故に伴い、市内の一部地域が避難地域に指定され、観光資源の利用や観光施設の運営ができなくな ったことから、観光基盤が損なわれるとともに、事故に伴う風評被害等により観光客が急減しました。
震災後間もなく10年目を迎える現在、観光客入込者数は徐々に回復してはいるものの、未だ震災前の水準には回復していません。さらに、近年、団体から家族・個人への旅行形態の変化や外国人観光客の増加 、体験や食への観光嗜好など観光を取り巻く社会環境が大きく変化しています。
この多様化する人々の価値観や社会環境に対応するため、市内の交通機関や宿泊施設、関係機関など本市の観光を取り巻く実情などを十分に踏まえつつ、本市の有する資源を最大限に活用しながら、地域における「観光の産業化」を目指して、本計画を策定しました。
この計画は、市政運営の基本的指針である「田村市総合計画」を受ける観光部門の基本計画であり、田村市観光行政の指針となるものです。また、あわせて観光関連団体や民間事業者、市民に対しても観光振興の指針としての役割をもち、この計画の方向付けを軸に自主的、積極的な参加を期待するものです。
■計画期間
令和3年度から令和12年度まで
■目指すべき将来像
「魅力ある阿武隈高原観光の産業化による地域の持続的発展」
- あぶくま洞から始まる市内周遊ルートが織りなす満喫感の創出 -