がんばれ!一生青春「二七の会」
11月3日、3年ぶりの開催となった「第46回田村市ビートル駅伝大会」が田村市常葉運動場にて開催されました。同大会に参加した「二七の会」(常葉中学校卒業の昭和27年及び28年生まれの同級生チーム。27歳時に結成。)は、70歳の節目となる今大会でラストランとなり、レジェンドランナーが若い世代と力走し大会を盛り上げてくれました。これまで長きにわたり活動を続けてこられた二七の会を代表して、選手兼監督の渡邉一生さんにこれまでの活動について伺いました。
●interview● 渡邉一生(Kazuki Watanabe)さん/二七の会 選手兼監督
Profile
昭和27年10月28日、70歳。常葉町生まれ。中学生から駅伝を始める。二七の会の活動をきっかけに、フルマラソンにも挑戦、現在では通算52回完走。初のフルマラソンはホノルルマラソン。
「二七(にしち)の会」について
1977年に始まった「田村市ビートル駅伝大会」の前進となる「青年団駅伝大会」を盛り上げる目的で、常葉中学校卒・常葉町在住の同級生を中心に1979年に結成。「昭和27・28年生まれ」で当時「27歳」だったことから「二七の会」と命名。
第3回青年団駅伝大会(同年)に初参加、その後43回連続出場。70歳の節目に一つの区切りとして、第46回田村市ビートル駅伝大会でラストランとなった。現在会員は21人。
幾多の難局を乗り越え、ビートル駅伝ラストラン
現在も会長でランナーの渡邊哲夫君の「青年団駅伝大会を盛り上げよう」との声掛けがあって二七の会はスタートしました。第3回大会に初参加、第6回大会では優勝も成し遂げて、会は盛り上がり、ランナーであるならばフルマラソンに挑戦しようと、ハワイ島の「ホノルルマラソン」にも4人が参加。42・195キロメートルの未知の距離を全員無事完走し、帰国後の報告会でハワイでは「ときわの言葉で通じた」と盛り上がったのを今でもよく覚えています。それからも青年団駅伝大会に参加する傍ら、会員で定期的に旅行に行くなどして親睦を深めてきました。
【写真】青年団駅伝大会初優勝時の祝勝会(第6回大会)の様子
【写真】ホノルルマラソン参加の様子
(写真提供:渡邉さん)
常葉町のランナー育成に向けて
ふくしま駅伝が開催されるようになってからは、常葉町の成績が話題に上るように。当時は、70位ぐらいで相当遅かったので、これではだめだと、外部コーチから指導を受けたり、都路村や葛尾村と合同合宿などをしたりして、総合31位まで順位を上げました。
同時に、長期的に小学生からランナーを育てようとスポーツ少年団「ときわランナーズ」を結成、各種大会に参加し、夏休みは合宿などをしてチームワークの重要性を体験させました。遂には、ときわランナーズ出身の2人の選手が箱根駅伝に出場したことは本当にうれしく、大会当日は現地へ応援に行きました。(戸澤奨さん:2017年、国士舘大学2年時から3年連続出場、鼡田章宏さん:2018年、同大学2年時から3年連続出場)
二七の会の存在、今後の展望
こうして活動を続けてこられたのも「二七の会」発足があったから。それぞれが会や相手のことを思って行動してくれるからこそ続けることができたと思います。これまで、数々の難局を乗り越えてきましたが、定期的に仲間に会い、近況を聞いて盛り上がり、親睦を図り、助け合いながら「絆」を深めてこられたことは何ものにも代え難い大切な財産になりました。
個人的には会としてまだまだ「走り」続けていきたいですが、ビートル駅伝は70歳の区切りでラストラン。走り終えたときは少し寂しい気持ちになりました。しかし今後も、二七の会としての活動は続けていきたい。ボランティアなどでお世話になった地域に貢献できるような活動をしていければと思っています。会のみんなが賛同してくれればいいですけど(笑)。
【写真】二七の会の懇親旅行の様子
(写真提供:渡邉さん)
「二七の会」ラストランメンバー
1区 大川原 由明さん
2区 小泉 壮夫さん
3区 白岩 幸二さん
4区 内山 利夫さん
5区 吉田 行男さん
6区 箭内 正夫さん
7区 渡邉 一生さん
8区 会長 渡邊 哲夫さん
「二七の会」ラストランの様子
【写真】「功労賞」授与の様子
長年にわたり田村市ビートル駅伝に参加され普及振興に貢献した成果が賞され、大会実行委員会から「功労賞」が贈られました。
【写真】襷は最終ランナー 会長 渡邊哲夫さんへ。笑顔で襷がつながりました。
【写真】ラストはチームのメンバーが伴走し、仲間の待つゴールへ
たむら市政だより2022年12月号掲載
(たむら市政だより2022年12月号より。内容は当時のもの。)
▶第46回田村市ビートル駅伝大会の様子はこちらよりご覧ください