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「堂山王子神社」 令和3年11月号掲載

掲載日: 2022年10月7日更新

田村市船引町にある堂山王子神社本殿は、室町時代中期に建設されたもので、1917(大正6)年に国重要文化財に指定されました。田村市では最も古い指定であり、福島県中通り地方にある国指定重要文化財の中でも最も古い歴史を持っています。
写真1 国指定重要文化財堂山王子神社本殿

平安時代この一帯には修験僧が宿泊する施設が13カ所あり、本殿はそれらをまとめる大きな寺院、堂山寺(どうさんじ)の観音堂として建てられたものと言い伝えられています。

明治初期に全国で起こった廃仏毀釈運動(仏像や寺院などの仏教施設を破壊し仏教を排する運動)から逃れるために、堂山王子神社と改称しました。社内には、本殿を修理した年月日、修理箇所が書かれている8枚の棟札(むなふだ)があり、本殿と合わせて国指定となっています。また、この棟札は、神社のとなりにある飛竜寺にも1枚収められており、市の指定文化財となっています。
写真2 国1 堂山王子神社棟札.JPG写真3 県指定重要文化財巡礼納札

本殿は、1968(昭和43)年から1970(昭和45)年に大規模な解体修理が行われ、それまでのかやぶき屋根から銅板ぶきになりました。その際、天井裏から田村荘船引正覚寺の禅心(ぜんしん)という僧が1498(明応7)年に両親の菩提を弔うため、仙道(中通り)にあった観音霊場を巡拝し、無事に終えたしるしとして、奉納した順礼納札(じゅんれいのうさつ)が発見されたことで、神社が室町時代に建てられていたことが推定される貴重な資料となりました。またこの札は、船引という文字が歴史上はじめて出現した1487(文明19)年、銘のある大鏑矢神社の御鉄鉢(おかなばち)(国指定重要美術品)に次ぐものとして、福島県指定文化財に指定されています。

その他多くの絵馬が奉納されており、そのうち1670(寛文10)年に奉納された「神馬(しんめ)の図」は田村市で発見されている絵馬の中で2番目に古く、市の指定文化財になっています。

写真4 市指定神馬の図(堂山王子神社).JPG

その他写真

防災訓練/浦安の舞/堂山王子神社のしだれ桜
写真5 堂山王子神社防災訓練.JPG写真6 浦安の舞(堂山王子神社)13堂山王子神社のしだれ桜

information

所在 田村市船引町門沢字堂山地内
見学 見学自由。ただし、本殿内・棟札を見学したい場合は、生涯学習課へお問合せください。
文化財 堂山王子神社本殿(附棟札8枚)(国指定)、木製旧堂山寺観音堂順礼納札(県指定)、絵馬「神馬の図」(市指定)
御朱印 大鏑矢神社で記帳可能
おすすめの時期・見頃 1月:元旦祭・文化財防災訓練、4月:春季例大祭、しだれ桜、11月:秋季例大祭(3日)

たむら市政だより

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たむら市政だより令和3年11月号より。内容は当時のもの。)

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