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「大鏑矢神社の文化財」 令和4年1月号掲載

掲載日: 2022年10月7日更新

大鏑矢神社風景.JPG

1576(天正4)年、三春城主田村清顕(きよあき)が奉納したと伝えられる大鏑矢(やじり)が祀られている大鏑矢神社には、国認定重要美術品の「御鉄鉢(おかなばち)」と市指定無形民俗文化財の「大鏑矢神社の夫婦獅子舞(めおとじしまい)」の2つが文化財としてあります。

鉄鉢には、『敬白奉鋳大鏑矢大神御鉢奥州田村庄船引朝国文明十九丁未六月一日 同日谷田根岸大工秀次』と彫られており、田村庄に住む船引朝国が1487(文明19)年に日谷田根岸(現在の郡山市日和田町根岸)の大工秀次が作った鉢を大鏑矢神社に奉納したということがわかります。
船引という文字は、堂山王子神社の順礼納札に書かれていた1498(明応7)年よりも古く、はっきりとした年月がわかるものの中で最も古いものです。また、船引朝国という名前から想像すると船引町中町地区にある船引城の城主かそれに近い人物であったと思われます。
鉄鉢.JPG
鉄鉢は仏具として、中世に盛んに神前・仏前におさい銭受けとして供えられており、この鉄鉢は、田村市のみならず福島県内で最古のものとして、歴史上、金属工芸上、産業上、文化史上大きな価値を持つものです。

市指定無形民俗文化財の「大鏑矢神社の夫婦獅子舞」は毎年1月3日に氏子の家を巡って舞う「お渡り」が行われていますが、この2年(2021~2022)は残念ながらコロナ禍の影響で巡ることはできず、神前でのみ奉納舞が行われます。オスとメスが一体となった獅子は、長さが5mの「おころも」がつきます。夫婦獅子舞は全国的にも珍しく、継承されているものもごくわずかです。

夫婦獅子舞に使われる2頭の獅子頭は、言い伝えでは802(大同2)年に船引時之宮に天から降り、地元の人たちが持ち上げようとしましたが、誰も持ち上げることができず、大鏑矢神社の宮司が試すと楽々と持ち上げることができたので神社に奉納し、現在に至っているということです。
大鏑矢神社夫婦獅子舞.JPG夫婦獅子舞20220904.JPG

そのほか、未指定ではあるものの船引町板橋地区に残されている板橋太々神楽も毎年4月の春祭と11月の秋祭(近年では10月末の土日)に大鏑矢神社に奉納されています。板橋の太々神楽は、1859(安政6)年に当時の瀬川村大倉の大倉大隅から伝授されたといわれています。

その他写真

花菖蒲/あじさい/茅の輪

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information

所在 田村市船引町東部台6丁目1(大鏑矢神社)
見学 無料、駐車場あり、御朱印あり
文化財 御鉄鉢(国認定)、大鏑矢神社の夫婦獅子舞(市指定)
おすすめの時期・見頃 6月から7月にかけて、花菖蒲やあじさいが楽しめます。

たむら市政だより

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たむら市政だより令和4年1月号より。内容は当時のもの。)

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