掲載日: 2022年10月7日更新
今回は、桜にスポットをあて、市内にある桜の中で天然記念物に指定されているものの紹介をしていきます。
桜といえば、山梨県北杜市の「山高神代(やまたかじんだい)ザクラ」、岐阜県本巣市の「根尾谷淡墨(ねおだにうすずみ)ザクラ」とともに日本三大桜の一つである三春町の「三春滝ザクラ」はエドヒガン系のベニシダレで、樹齢は推定で千年を越えているといわれ、国の天然記念物に指定されています。
この滝桜の子孫木として田村市内にも多くの桜が存在します。
その代表的なものは滝桜の姉妹桜といわれる大越町栗出の「永泉寺(えいせんじ)の桜」です。永泉寺の桜は福島県の天然記念物に指定されており、指定年月日は昭和30年2月4日と県指定記念物の中では比較的古いほうです。
ほかに子孫木の中で、市の天然記念物に指定されているものは、滝根町神俣の「剛叟寺(こうそうじ)の枝垂桜」(樹齢約400年)、同じく「大雷(だいらい)神社の枝垂桜」(樹齢約350年)、船引町笹山の「大聖寺(だいしょうじ)のベニシダレ」(樹齢約250年)、船引町南移の「松岳寺(しょうがくじ)のシダレザクラ」(樹齢約250年)の4本です。
滝桜の流れをくむシダレザクラではないものの市の天然記念物に指定されている桜もあります。
滝根町菅谷の「弁天ザクラ」(樹齢約400年)、都路町岩井沢の「馬酔木沢(あせみざわ)の桜」(樹齢約200年)、同じく「中作の種蒔き桜」(樹齢約350年)、常葉町早稲川の「お伊勢様の鐙摺石(あぶみすりいし)ザクラ」(樹齢約500年)、常葉町久保の「大黒天の大ザクラ」(樹齢約500年)、常葉町常葉の「早稲川舘(わせがわたて)ザクラ」(樹齢約650年)、船引町芦沢の「是哉寺(ぜさいじ)の地蔵ザクラ」(樹齢約460年)の7本がそれにあたります。
現在指定されているのはこれら12本ですが、市にはほかにも素晴らしい桜が相当数あります。
所在・見学 以下のホームページをご覧ください。
さくらの都たむら
たむらの桜88撰「たむらの美桜(みざくら)88景」
文化財 永泉寺のサクラ(県指定)、剛叟寺の枝垂桜・弁天ザクラ・大雷神社の枝垂桜・馬酔木沢の桜・中作の種蒔き桜・お伊勢様の鐙摺石ザクラ・大黒天の大ザクラ・早稲川舘ザクラ・大聖寺のベニシダレ・是哉寺の地蔵ザクラ・松岳寺のシダレザクラ(市指定)