掲載日: 2023年3月1日更新
今回のChallengerは、郡山商業高等学校(以下、郡商)バスケットボール部で活躍する木幡葉るかさん。郡商は、全国大会出場はもちろんのこと、卒業後も大学の名門校や実業団へ進む選手が輩出されるなど、福島県を代表する強豪校の一つです。1月に行われた県新人体育大会では僅差で惜しくも3位となりましたが、悔しさをバネにこれまでの歴史やプライドを懸けて次大会に向けて練習に励んでいます。
新チームでキャプテンとなった葉るかさん。小学1年生からバスケを始め、中学・高校では県選抜に選ばれるなど、さまざまな出会いや経験を通して、何よりもバスケが大好きに、自身を成長させる欠かせないものになりました。まだ見ぬ未来を見据えて、人一倍努力する葉るかさんにインタビューしました。
郡商に入学して丸2年が経とうとしていますが、振り返ってみると、1年時の県高校新人大会でメンバーに入り、初めてスタートで試合に出させてもらい、優勝できたことが印象深く残っています。先輩方のレベルも高く、先輩方がいるうちにまさか試合に出られると思っていなかったので、とてもいい経験ができたと思っています。
2年生になって挑んだ県高校新人大会では残念ながら3位に。あと5点差というところで負けてしまい、東北大会出場を逃しました。最初は勝っていたのですが、相手に押され、自分たちのプレーができずに試合終了。キャプテンになり最初の大会でもあったので、本当に悔しく、今は改めて全国大会出場に向けて頑張っています。
【写真】試合での様子
*冷静かつアグレッシブなプレー。
(写真提供)天倉利美さん
姉の影響で小学1年生の時にバスケを始めました。当時は行きたくないと思う時もありましたが、中学校に進学して県選抜に選ばれるようになってから今でも、ミニバスのコーチからの教えがとても役に立っていて、続けてきて良かったと思っています。練習中に声を出すなど基本的なことはもちろんですが、コーチにはよく「積み重ねなさい」と言われていて、きつい練習でも毎日の自主練でも「積み重ね、積み重ね」と思って続けられています。何事も積み重ねることで、自分の成長につながっていたり、見える世界が変わってきたりすることを実感する瞬間がたくさんあり、ミニバスで教わったことが今の自分の軸になっています。
【写真】郡山商業高校での練習風景
*体育館には、選手一人一人の目標が。「辛い時こそベクトルを自分に」
郡商に進学してからバスケに対する心構えが変わり、もっと上手くなりたいと思うようになりました。中学でもチームで目標を立てて達成することができていましたが、今はさらにレベルの高いチームで戦える環境にいるので、もっと頑張って上を目指したい。
また、中学の県選抜で一緒にプレーした同級生が、今は他県の強豪校でプレーしていますが、彼女の存在が自分ももっと頑張ろうという気持ちにさせてくれます。なかなか会うことはできませんが、長期休みの時に体育館を予約して一緒にバスケの練習をしたり、同じキャプテンとしての悩みを話したりしています。とても頼れる選手で、自分もそうなりたいと思う。ライバルであり尊敬する人物です。
【写真】郡山商業高校での練習風景
*キャプテンの笑顔がチーム全員の笑顔へ。
個人競技ではないので、5人が一緒になって頑張って、良いプレーができた時が最高に楽しい瞬間です。バスケは試合に勝つことも大事だけど、楽しんでやることが大切。バスケがなかったら自分は何をしていたのだろうと思うぐらい、これまでバスケに集中してきました。女子高生としての楽しみももちろんあると思うけど、これまでやってきたことを無駄にしないように最後まで頑張りたいと思っています。
【写真】郡山商業高校での練習後の一コマ
*葉るかさんを支え、共に成長する同級生・チームメイト。
高校生活の目標は、夏(インターハイ)と冬(ウィンターカップ)で全国大会に出場すること。郡商でバスケができるのも残り1年を切っているので、自分ができることをやって後悔しないようにしたい。そして、家族や先生、ミニバスのコーチなど、いつもお世話になっている方々に頑張っている姿を見せたいし、良い報告をしたいです。
卒業後は、大学進学を考えていますが、関東大学女子バスケリーグ(一部)でさらに上のレベルで活躍し、将来は自分の経験を生かしてバスケを教えたいと思っています。
郡山商業高校 バスケットボール部 桑田 粒哉 コーチ
バスケの要所を知っており、一人一人のスキルが際立ちやすいバスケの世界で、いろいろな個性の強い選手たちを一つにまとめ、ゲームを作っていくことができる数少ない選手です。チームの目標である全国大会出場を果たすことはもちろんですが、それ以上に高いものを目指す素質を持っているので、大学や社会人になっても活躍できる選手になることを期待しています。
私自身、着任2年目で思うような結果が出ない時に、彼女からの言葉に勇気やパワーをもらってきました。共にバスケできることで私の人生も豊かにしてもらっているので、彼女が理想の選手像に近づけるように、引き続きバックアップしていきたいと思っています。
(たむら市政だより2023年3月号より。内容は当時のもの。)
キャプテンとして、部員を引っ張るたのもしくクールな一面とは裏腹に、とてもチャーミングな笑顔が印象的だった葉るかさん。筆者もチームメイトの1人として一緒にバスケをやりたいと思ってしまうほどでした(笑)。
実は周りを引っ張っていくのは苦手な性格という葉るかさん。それでもバスケが大好きで、人一倍練習している姿は周りの人たちへ十分に良い影響を与えていると感じました。
これからさらに「積み重ねる」ことでどんな未来が待っているのか――。今後の活躍に目が離せません。ガンバレ葉るかさん、郡商バスケ部!
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