掲載日: 2023年10月2日更新
今月号のChallengerは聖光学院高等学校(以下、聖光)野球部に所属する佐藤光英さん。聖光は言わずと知れた野球の強豪校であり、甲子園常連校として広く知られています。佐藤さんは、1年秋に初のベンチ入り、2年の春・夏では甲子園ベンチから外れるも、2年秋に再びベンチ入りを果たし、十分に力を蓄えていましたが、3年春に半月板損傷の大けがをし、最後の夏の甲子園でプレーすることは叶いませんでした。
小学3年生の時から聖光で野球がしたいと心に決め、挑んだ先にどんな3年間を過ごすことができたのか、引退した今の心境を伺いました。
高校野球に命懸けで覚悟を決めて挑んでいたので、今まだ終わったという実感がないのですが、悔しい思いと次に向かって進んでいこうという気持ちが入り交じった心境です。今年の3月、引退した先輩方の想いや、いつも愛をもって指導してくれる監督さんや部長さんの期待に応えたいと全力で頑張っていて、殻を抜け出して少しずつ成果が出てきた矢先にケガをし、頭の中が真っ白になって正直どうしていいか分からなくなりました。でも、病院で一緒にリハビリを頑張っている人たちに励まされ、「自分のケガは大したことない」と思うようになって勇気をもらったり、仲間達も自分のためにいろいろ手伝ってくれたことで、最後まで諦めずに全力で野球をやろうと前向きになることができました。6月から少しずつ練習を再開しましたが、万全の状態まで戻ることができず、最後の甲子園はチームを全力で応援しながらボールボーイをやらせてもらいました。
熱くて執念のある野球に憧れ、尚且つ県内の高校で活躍したい思いから聖光に進学し、たくさんの仲間と出会い、苦しさや辛さを一緒に乗り越えながら大好きな野球を続けられたのは奇跡だと思いますし、明るく元気で少し馬鹿なところもあるみんなと野球ができて本当に良かったです。入部当初は自分のことだけ考えていましたが、チームの仲間のために頑張らないと絶対に勝てないということを学び、人間としても成長できた3年間になったと思います。また、支えてくれる家族や従兄弟、小中学校の時にお世話になった方々が応援してくれたことが原動力になりました。これまでの想いを胸に、次のステップでも野球を続けていきます。
【写真】第74回秋季東北地区高校野球福島県大会(2022年9月26日)
【写真】第74回秋季東北地区高校野球大会の様子(2022年10月14日)
(写真提供)㈱プラスヴォイス
野球をやっていると辛いことや悩みも絶対に出てくると思いますが、「自分を苦しめるものは、自分を成長させてくれるもの」でもあるので、最後まで諦めずに一球一球本気で全力でぶつかってほしいと思います。
【写真】第105回全国高校野球選手権福島県大会の様子(2023年7月25日)
(写真提供)㈱プラスヴォイス
聖光学院高等学校野球部 斎藤智也 監督
先輩からも同級生からも人気者で周りから本気で応援される選手でした。人から愛されるということはやるべきことをしっかりやっている証拠です。
これからケガが完全に癒えたらさらにすごい面白い選手になると思います。
(たむら市政だより2023年10月号より。内容は当時のもの。)
笑顔が本当にさわやかな佐藤選手。これまでチームの中心として活躍してきた姿が目に浮かびました。これからの活躍も期待しています。
そして、名実ともに野球の名門校であることを実感する取材の時間となりました。ご協力いただき本当にありがとうございました。
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【Challenger】田村市出身、高校生アスリートインタビュー
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