掲載日: 2023年12月1日更新
今月のChallengerは日本大学東北高等学校陸上競技部に所属する吉田ゆうさん。吉田さんは、9月に行われた「第63回福島県高等学校新人陸上競技大会」と「第28回東北高等学校新人陸上競技選手権大会(以下、東北新人)」で400mと4×400mリレーに出場し、優勝を成し遂げました。
トップ選手が集まる環境でひたむきに練習を続け、東北チャンピオンへと急成長を遂げた吉田さんが今思うことは―。
高校に入学し、個人種目で思うような記録を出すことができず、昨年は主要な大会にも出場できなかったり、昨年9月の県新人戦や今年6月の東北高等学校陸上大会でも、自分の走りができずに悔しい思いをしていました。少しずつ記録が出るようになり、「気持ち」も強くなって、新人戦でようやく優勝することができ、とても嬉しかったです。昨年、シーズンが始まる前に、400mのタイムを49秒中盤にすること、東北新人でトップ5に入ることを目標に立てましたが、48秒41の自己ベストでの優勝は自分でも驚きました。
400mは、とてもきつい競技ですが、100、200mと比べて駆け引きが大きくなるのが特徴です。実際に東北新人では、ラスト50mぐらいで競り勝って優勝したので、そういうところに楽しみが生まれるのだと思います。また、記録を伸ばすために、先生にフォームの相談をしたり、チームメイトとお互いのフォームを見合って、改善点を伝え合うなど、コミュニケーションを取りながら練習しています。
来年は、東北大会で個人・リレーで優勝することはもちろんですが、個人ではインターハイの決勝で戦える強さをつけること、リレーでは先輩たちの県記録(3:12.61)を塗り替えることを目標に頑張ります。
【写真】第28回東北高等学校新人陸上競技選手権大会 400m優勝の瞬間(2023年9月28日)
【写真】大会での様子。後半の粘りが強み。
(写真提供)吉田さん
自分もつらい時そうでしたが、負けているときこそ諦めないで、地道にやっていくことが「陸上」なんだと思います。いきなり結果が出ることはないですし、積み重ねていくことが大切。あとは自分に自信を持つこと。400mはメンタルを使う競技でもあるので、普段の練習が自分の心の支えになっています。大会前には、「あれだけ練習をやったから大丈夫」と、自分に自信が持てるようになりました。
【写真】練習の様子
【写真】大会での様子
(写真提供)吉田さん
日本大学東北高等学校 陸上競技部 顧問 高橋 直之 先生
急成長の選手で、スピード持久できる能力が高いというのが特徴です。そして、とにかく「足を速くする練習」を、自信を持ってやり切ったことが結果に繋がったと思います。経験値もついてきたので、シンプルに「100m」の記録を伸ばし、400mで47秒台を出して、インターハイ決勝で走れる選手になることを期待しています。
(たむら市政だより2023年12月号より。内容は当時のもの。)
全体練習の後、ナイターの灯りの下、400mのチームメイトと自主練習に励んでいた吉田さん。
誰かにやらされてやるというわけではなく、″速くなるため”に自ら進んで練習に向かう姿が印象的でした。
来年に向けて今が頑張り時!活躍を楽しみにしています。
【写真】日大東北のチームメイトと(左から2人目が吉田さん)
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【Challenger】田村市出身、高校生アスリートインタビュー
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