夢を実現するために、自分の足りないところを補う選択をする
大河原秀速(いわき光洋高等学校 1年/滝根町出身) いわきFC U-18
「夢はプロサッカー選手」と迷いないまなざしで答えてくれたのは、大河原秀速さん。彼の名前「秀速(しゅうと)」に引けを取らない「スピード」を武器に、いわきFC U-18に入団、自らの夢に向かって突き進んでいます。また、2021年11月、同トップチームは、日本フットボールリーグ(JFL)明治安田生命J3リーグ昇格を決めプロリーグ入り、勢いを増しています。夢を見るだけではなく、夢を実現するためにどう決断・行動するか。また、その原動力についてインタビューしました。
※いわきFC U-18:チームは、トップチームのJ3リーグ参入により、2022年からJリーグ下部組織として活動の幅広がる。
Profile
- 生まれ/2005年8月16日、滝根町
- サイズ&ポジション/171センチ、62キロ、MF
- 学校/滝根中学校-いわき光洋高等学校1年
- 所属/小学1年から中学3年までビアンコーネ福島、高校1年からいわきFC U-18。
- 戦績/「第31回福島県ユース(U-15)サッカー選手権兼高円宮杯JFA第32回全日本U-15サッカー選手権大会福島県大会」優勝、「高円宮杯JFA第32回全日本U-15サッカー選手権大会東北大会」ベスト8。
- 座右の銘/なんてことのない作業がこの世界を回り回って、何処の誰かも知らない人の笑い声を作ってゆく(Mr.Children「彩り」より)
- 目標としているサッカー選手/嵯峨理久選手(いわきFC)
- 好きなサッカー選手/三笘薫選手(川崎フロンターレ)
- 習慣にしていること/ストレッチ
- リフレッシュ方法/サイクリング、家族でドライブ
- 好きな食べ物/韓国料理
サッカーをはじめたきっかけ、サッカーの楽しさ
小さい時になにか習い事をしたくて、両親がサッカー観戦を好きだった影響もあり、何気ない気持ちから始めました。小学4年生頃からは、常にチームの上位グループに属するようになり、同5年からは県選抜にも選ばれるようになりました。
サッカーの楽しいところは、仲間と一緒に「勝つ」という達成感を味わえること。練習など勝つまでに積み上げたものをみんなで分かち合う瞬間が最高です。また、サッカーを続けてきて、チームで協力し合う力、目的を達成するために何をすべきか、逆算して考える力もついたと感じています。
【写真】ビアンコーネ福島時代の大河原さん
(写真提供:大河原さん)
いわきFC U-18 へ入団、新しい環境での生活
いわきFCの試合を見て「魂の息吹くフットボール」という姿勢が自分には足りないと感じ、ここに入ったら成長できると思い入団を決めました。実際に入団してみると、チームは想像していたよりもかなりストイック。目標とするトップチームの選手が近くにいるのも良い刺激で、サッカー1本に集中できる環境・施設が整っています。今は何事も経験、経験で成長していくところ。とても楽しいです。
私生活では初めての寮生活。最初は慣れないことばかりで、すべて悪循環でしたが、なんとか頑張ってやっています(笑)。辛い時は、いつも心の中で家族や友達など応援してくれている人たちの顔を思い浮かべて、自分を鼓舞してやっています。
【写真】いわきFC U-18 集合写真
(写真提供:大河原さん)
サッカーを続ける原動力、ライバル・家族の存在
これまで大きな挫折や怪我もなくサッカーを続けられていますが、中学時代はPKが決められず、数々のタイトルを逃して自信を無くした時期もありました。そんな時は、サッカーでも私生活でも、中学時代からのライバルを一つ一つの場面で思い出して意識しながら取り組み、自分の弱い部分を受け止めて、強くなろうと努力しています。
また、サッカーを続ける原動力は「家族」の存在。夢を本気でサポートしてくれて、本当にありがたいし、その期待に応えなきゃという良い意味でのプレッシャーも与えてくれる。最高の人たちです。
【写真】いわきFCでの練習の様子
夢はプロサッカー選手
高校卒業後からプロに上がりたい。そして、日本代表、海外進出。チームはもちろんいわきFCを希望しています。Jリーグの舞台は本当に夢で、いわきFCがJ3入りして本当にうれしいし、自分もそれに見合うプレーをして、観客を魅了できるようになりたい。そのために、強みであるスピード、ボールへの執着心、前への推進力を伸ばしながら、弱みの守備を改善することが今の課題です。
【写真】いわきFC U-18 大会時の様子
(写真提供:大河原さん)
後輩に向けて…
サッカーの本質は楽しむこと。楽しめない時もあると思うけど、そんな時は、笑ってみる。笑うと自然と気持ちがうれしくなる。笑顔を大事にプレーしてほしい。
文武不岐の優れた人材へ
いわきFC U-18 新井健太 監督
入団当初から抜群のスピードを持っている選手。高校年代ではスピードなどのスペシャルなものプラス、ほかの選手とプレーを合わせるなどオールマイティな面も必要。国体メンバーに入って出場している点からも、周りの上手い選手と比較し、自分ができた部分とできなかった部分をきちんと自己分析し、プレーに結び付けていくことでもう一段階レベルアップすることを期待しています。トップチームはJ3参入。より身を引き締める思いで取り組み、チーム・故郷に貢献してほしい。
たむら市政だより2022年2月号掲載
(たむら市政だより2022年2月号より。内容は当時のもの。)
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