全日本古希軟式野球大会出場! これまでも、これからも。生涯現役
10月28日~11月1日に「全日本古希軟式野球大会」が大分県で開かれ、田村市から中田耕二さん(福島スターズ所属/常葉町在住)が参加し、チームはベスト16進出を果たしました。
大会に出場した感想や、長きにわたり野球を続けている思いなどを伺いました。
福島スターズ 中田 耕二さん(常葉町在住)
Profile
- 生まれ/昭和27年5月30日、70歳。郡山市生まれ、常葉町在住。
- 球歴/小学4年生から野球を始める。現在は、郡山オールドボーイズ(還暦野球)、福島スターズ(古希野球)に所属。
- ポジション/中堅手、三塁手、投手など
- 憧れの野球選手/長嶋茂雄
「全日本古希軟式野球大会」の舞台
全国大会は地方大会の雰囲気と違い、相手の状況が分からない場合が多いのでとても楽しいですね。今大会はベスト16に進出しましたが、準優勝したチームに負けてしまいました。実力は大差ないように思いますが、チャンスの時に打てたか打てなかったかの差で負けてしまいました。大会後には、メンバーで開催地を観光するのも醍醐味の一つです。
これまでの大会で一番印象に残っているのは、第16回全日本選抜還暦軟式野球大会(平成26年9月開催)で準優勝したこと。監督がメンバーをしっかりまとめ、とてもまとまりのあるいいチームでしたが、正直、そこまで勝ち上がれると思っていませんでした。7点差を逆転勝利し、決勝進出した試合は今でも印象深く残っています。
【写真】大会の会場風景、福島スターズの仲間と
(写真提供:中田さん)
これまでの野球人生
野球を続けて約60年。振り返ると野球ばっかりの人生でした。家族も諦めていますね(笑)。子どもの運動会よりも「野球」なんてこともありました。野球をやっていなかったら働く意欲もなかったかもしれない。野球があったから仕事も頑張ってこれました。
野球を続けてきて良かったことは、健康でずっと好きな野球を続けられているということ。野球が本当に大好きです。
また、野球から学んだことは、健康維持が大事だということ。野球をやるためには健康でいなければならないです。食べ物も好き嫌いなくなんでも食べますし、お酒も飲みます(木曜日は休肝日)。女房がいろいろと考えてくれて、感謝しています。幸いにも病気という病気をせずにここまでやってきました。今でも家に入る前には、必ず素振りをします。回数は決めていないですが、その日の調子に合わせてやっています。
【写真】大好きな野球をともに打ち込む福島スターズの仲間と
(写真提供:中田さん)
これからの目標
今後は、80歳・90歳と続けている先輩を目指して、体が動く限りは野球を続けていくことが目標です。やはり古希野球ともなると体が思うように動かなくなり、歳には勝てないと思う時もありますが、それで寂しい気持ちになったりモチベーションが下がったりはしません。それはそれとして、人よりも動ければいいという気持ちでポジティブに捉えています。この年代でスポーツをできている人はトレーニングもしているだろうし、まだまだ若いと思って、自分も負けないようにという気持ちでこれからも頑張ります。
【写真】練習中の中田さん
(写真提供:中田さん)
若い世代に向けて
ケガをしないで、好きなことを続けること。なんでもいいから自分が好きだと思ったことは続けてみてほしい。例え試合に出られなかったり、レギュラーになれなかったりしても、続けていくことが大事だと思う。いつ花開くかは分かりませんから。
また、大人になってからの競技の楽しみ方は変化していきます。一緒に活動する人の年齢層も変わるし、そのなかの関りで勉強になることはたくさんあると思います。
たむら市政だより2022年12月号掲載
(たむら市政だより2022年12月号より。内容は当時のもの。)
オフショット
中田さんに初めてお会いした時、年の割に(と言っては大変失礼ですが…)背筋のスッと伸びた素敵な方だなぁと思ったのを今でも印象深く残っています。
実際にお話を伺ってみると、野球を約60年も続けてこられたとのこと。また、数年前まではマラソンにも励んでいたと伺い納得しました。
「三日坊主」という言葉もあるように一つのことを「継続」することは、まだまだ短い人生の途中でも既に大変だと感じていますが、約60年間野球を続けられていること本当に頭が上がりません。すごいなぁと思います。
歳を取ることは時に寂しさや怖さを感じることもあると思いますが、中田さんのように好きな事に挑戦し続けることでさらに彩りある人生を送ることができると学ばせていただきました。
古希野球ではまだまだ若手の中田さん。これからも元気に白球を追いかけてほしいです。
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