田村市エコノミックガーデニング事業における地域内調査結果について

エコノミックガーデニングとは

　地域経済を「庭」に見立て、企業が「植物」、行政や経済団体・金融機関等が「水」や「肥料」となって土壌を作り、緑豊かな庭づくりを行います。

　地域の事業者が活躍しやすいビジネス環境を創出し、地元の企業を大切に育てることにより、地域経済を活性化させる政策のことです。

田村市におけるエコノミックガーデニングへの取り組み

　 田村市では、エコノミックガーデニング推進のために、田村市内企業に関する情報収集を行いました。

　 収集した情報をデータ化することで、市内の事業者が必要としている支援内容などを可視化し、施策の検討に役立てるものです。

　 令和６年３月２５日に実施した「田村市エコノミックガーデニングシンポジウム」では、田村市内事業者向けに実施した現状把握調査の結果報告をはじめ、市独自の産業連関表を作成した結果について報告を行い、市内産業の分布と自給率を測定することにより、田村市内事業所における経済循環状況を把握することができました。

　 シンポジウムには１５０名の来場者にお集まりいただき、市内の経済について有識者のパネルディスカッションを通じて市内事業者にとって必要な方向性を議論しました。

報告会における資料の公表

　令和６年３月２５日開催　田村市エコノミックガーデニングシンポジウム　

　第１部　報告会の実施

　報告内容及び報告資料

田村市事業者実態把握調査分析結果報告	報告者：立教大学　名誉教授 　　　　　菊地　進　氏 　　　　　立教大学　経済学部 　　　　　准教授　櫻本　健　氏	市内事業者向けアンケートを通じて見えてくる、市内事業者の課題や特徴について分析 　　・ ①自然とチャレンジが生きるまち―田村市を支える中小企業　2022年田村市事業者実態把握調査報告― (11.6MB) 　　・ ②自然とチャレンジが生きるまち―田村市を支える中小企業　2022年田村市事業者実態把握調査報告（概要版）― (1.5MB)
田村市地域経済調査	報告者：（一財）とうほう地域総合研究所 　　　　　研究員　木村　正昭　氏	田村市における産業連関表作成から見える地域経済について調査報告 　　・ ①田村市地域経済調査 報告書 (2.4MB) 　　・ ②田村市地域経済調査 報告書（シンポジウムスライド） (2.0MB)

第２部　パネルディスカッションの実施

【テーマ】経済を耕そう！田村市の輝く未来に向けて…

　コーディネーター：　拓殖大学　　　教授　山本　尚史　氏（田村市経営戦略アドバイザー）

　パネリスト　　　：　立教大学　名誉教授　菊地　進　　氏

　　　　　　　　　　　立教大学　　准教授　櫻本　健　　氏

　　　　　　　　　　　（一財）とうほう地域総合研究所　理事長　矢吹　光一　氏（田村市経営戦略アドバイザー）

　　　　　　　　　　　田村市商工会連絡協議会　会長　佐藤　利男　氏（エコノミックガーデニング田村本会議委員長）

　　　　　　　　　　　田村市長　白石　高司

分析結果を踏まえた講評

第1部で報告をいただきました立教大学 菊地先生、櫻本先生、一般財団法人とうほう地域総合研究所 木村研究員、また第2部ではパネラーとして、忌憚のない意見交換をしていただきました田村市商工会連絡協議会 佐藤会長、一般財団法人とうほう地域総合研究所 矢吹理事長、立教大学 菊地先生、櫻本先生、そしてエコノミックガーデニングの第一人者である拓殖大学の山本教授、誠にありがとうございました。

田村市のエコノミックガーデニングは、地域の特性を踏まえ、企業や事業者の実情にあった支援の実施を柱とした考えで、企業等の成長と地域経済の活性化を図ることを目的としております。

昨年5月に経済団体、金融機関、学識経験者等を構成員とする「エコノミックガーデニング田村本会議」を立上げ、本会議の下にワーキンググループの役割を担う「エコノミックガーデニング田村実務者会合」を設置いたしました。

これまでに実務者会合を重ね、地域経済の活性化につながる24項目の方向性を取りまとめ、昨年11月には本会議より市に対し「第1回中小企業及び小規模企業者の振興施策の推進に関する提案書」が提出され、それらを具現化するために、新卒就職者向け支援及び就労人材確保に関する支援等を実施してまいります。

今後も実務者会合において、新たな施策を検討するとともに、提案を受け具現化された施策についてもブラッシュアップを重ね、事業の有効性や効果の検証を行ってまいります。

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　田村市長　白石　高司