掲載日: 2023年7月1日更新
過去の様々な出来事を現在に伝える古文書は、地域の歴史を明らかにする上で欠くことのできない資料です。
市内には、中世文書では、南北朝期の田村庄守山社などに関する古文書や戦国期の田村氏に関する古文書(市指定有形文化財「田村清顕名跡安堵状(たむらきよあきみょうせきあんどじょう)」)などが残されています。
※写真:天正10(1582)年2月17日に田村清顕が、上堀越助八郎(船引町堀越にいた武士)に、上堀越氏の名跡(跡目(あとめ))を安堵し、今後とも奉公を命じた文書。
また近世文書では、藩などの支配文書から、寺社文書、村方(むらかた)(庄屋)文書、大工文書(市指定有形文化財「横田家大工文書」)など多種多様な古文書が伝わっています。
※写真:横田家大工文書、長岩寺由来記(全部/一部)
和紙に墨で書かれた古文書は、過去において記録や伝達の重要な手段となりましたが、現在は一見しただけでは解読や解釈が難しいこともあり、蔵などにしまい込まれたままとなり、場合によっては、廃棄処分されてしまうことも少なくありません。
解読に興味があるかたは、船引地方史研究会々員が講師となり、古文書講座を実施していますので、船引公民館(電話0247-82-1133)までお問合せください。また古文書をお持ちで、今後の保管にお困りのかた、土蔵等の取り壊しに伴い処分をお考えのかたは生涯学習課までお問合せください。
所在 田村清顕名跡安堵状(田村市船引町堀越字太夫内地内)、横田家大工文書(田村市滝根町広瀬字赤沼地内)、長岩寺由来記(田村市都路町岩井沢字中作地内)
文化財 田村清顕名跡安堵状、横田家大工文書、長岩寺由来記(全て市指定)
(たむら市政だより令和5年7月号より。内容は当時のもの。)
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