掲載日: 2022年4月28日更新
Challenger Vol.6は、郡山北工業高等学校(以下、北工)ソフトボール部で活躍する吉田陽平さん(キャプテン・一塁手)と佐藤啓さん(捕手)。北工は、これまで夏のインターハイや春の選抜大会などの全国大会に数多く出場してきた男子ソフトボールの強豪校です。高校野球が脚光を浴びる世の中ですが、野球よりも小さなグラウンド内で繰り広げられるダイナミックなプレーやピッチャーの球速、試合展開の早さは見る人を魅了します。ソフトボールをこよなく愛し、最後のインターハイで更なる飛躍を誓った2人にインタビューしました。
※Challenger Vol.1に掲載した髙橋公太さん(福島商業高校)とは中学時代の軟式野球部でバッテリーを組んでいた親友。
(陽平)北工の体験入学時に、大森先生と話して、先輩や部の雰囲気を見て、この環境でレベルの高いソフトボールをやりたいと思いました。野球という選択肢もありましたが、自分の中ではソフトボール以外なくて。ソフトボールの魅力は、野球よりも塁に出ることや、ランナーをかえすレパートリーが多いところ。常に今の状況で自分がどうするべきか、考えながらプレーできるのが楽しい。高校生男子のソフトボールの競技人口は決して多くはありません。だからこそ、自分たちが結果を残して、プレーする姿を見てもらい、楽しさを伝えてソフトボールに貢献したいと思っています。
(啓)小学校の時にソフトボールを始めて、中学校では軟式野球部に所属。どちらも経験したなかで、野球は正直向いてないと思っていました。もう一度ソフトボールがやりたいと思い、中学の早い段階で、北工に進学してソフトボール部に入ると決めていました。ソフトボールの魅力はスピード感があり、ダイナミックなプレーが多いところ。また、コートが小さいのでたくさんホームランを打つことができるのもかっこいい。ホームランを打つのに、この体型がとても役に立っています(笑)。
【写真】郡山北工業高等学校ソフトボール部での練習風景
(陽平)2年生の秋にキャプテンに就任。一応、キャプテンという立場ではありますが、それぞれが自分で考えて行動してくれるので、自分がどうこうするということは特にありません。強いて言うなら、日々の練習で目的や目標を持つこと、一つでも二つでも何を得ようとするか考えて練習に挑むことを大事にしてほしいと伝えるようにしています。最初はプレッシャーもありましたが、みんなが支えてくれるので今は全然苦に思いません。
(啓)2年生の秋から正捕手に。昨年はベンチから試合を見ていることが多かったのですが、実際にキャッチャーの位置に立つと見える世界が違いました。見えなかったものが見えて、自分自身のやるべきことがたくさんあって。キャッチャーは縁の下の力持ちなので、みんなを鼓舞していけたらいいなと思っています。
【写真】第40回全国高校選抜大会の様子(2022年3月26日)
(写真提供:大森監督)
(陽平)コロナ禍で練習試合がほとんどできず、自分たちのチームが今どのぐらいの位置にいるのか、どんなプレースタイルなのか、はっきり分からないまま昨年の秋に新人戦(令和3年度福島県高校新人体育大会)を迎えました。無事に優勝できましたが、練習できることが当たり前ではないことを実感し、質の高い練習を心がけるようになったと思います。その後、春の選抜大会(第40回全国高校選抜大会)、1試合目の相手はソフトボールの名門校 九州産業大学付属九州高等学校(福岡県)との対戦で、残念ながら負けてしまいましたが、格上のチームと対戦して、自分たちのソフトボールが全国大会で通用したうれしさがありました。それを自信につなげて、夏のインターハイではしっかりと戦えるチームに成長したいと思っています。インターハイでは上位入賞、ベスト4が目標です。
【写真】第40回全国高校選抜大会の様子(2022年3月26日)
(写真提供:大森監督)
(陽平)一戦必勝で、目の前の勝負で勝ち切れるようなチーム作りをしていきたいと思います。チャンスの場面でしっかりと点を取れる打撃ができるチームを目指します。高校生活の後悔がないように、毎日毎日全力を尽くして、自分のベストを試合で出せるように努力していきます。
(啓)残り半年は、今までやってきたことを継続しつつ、新しいことにも挑戦していきたいです。自分たちが春にできなかったプレーを夏のインターハイでできるように、また、インターハイまでに基礎から応用を目指して、難しいプレーでもアウトをとれるような連携もしていきたい。悔いのないプレーをしたいと思います。
【写真】郡山北工業高等学校ソフトボール部 集合写真
(写真提供:吉田さん)
郡山北工業高校ソフトボール部 大森 史仁 監督
陽平は、1年生の時から一目置いていた選手。ものすごく真面目で、キャプテンとしてチームメイトに意識を高く持たせようとする動きもすばらしい。チームをまとめることはもちろんだが、あまりそれに集中しすぎず、自分の技術を見直して、どういうプレーをしたらいいかさらに考えられる選手になってほしい。
啓は、始めの頃は動きが遅い面も見られたが、2年生の秋口からとてもよくなった。自分で学ぶ姿勢が非常に高い選手で、先輩から学んだり、自らいろいろな知識を取り入れたりして、どんどん動けるようになった。さらに練習を積んで、チャンスの場面で点を取れる選手になってほしい。
2人ともポテンシャルがとても高い選手。極論ではありますが、監督がいなくてもゲームを成立させられるように、常に自分たちで物事を考えて、全国で戦える選手・チームに成長することを期待しています。
(たむら市政だより2022年5月号より。内容は当時のもの。)
記事に掲載した、吉田陽平さんのProfileに誤りがありました。
尊敬する人物の「大森忠仁監督」は正しくは「大森史仁監督」です。お詫びして訂正します。
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